2000年11月6日(月)京都若狭湾 美浜湾出船 マイボートでの真鯛ほか 

[釣行日]11月6日
[釣り場]若狭湾内 美浜湾 ぬかの目
[天候]快晴 風 南のち北西の風
[海況]なぎ うねり1.5m
[釣り方]完全吹かせ
[つり物]真鯛 ほか
[仕掛け] はりす5号フロロカーボン 真鯛ふかせ針11号
      枝す70cm 2本針
[餌]オキアミ2Lサイズ 3kgブロックX2個
[釣果]真鯛 65cm×1 51cm×1 45cm×1 40cm〜45cm×3
        20cm〜30cm×いっぱい(約10)
    つばす(40cm)×3

[あらら]
10月11日に釣行して以来、毎週水曜日の私の休日は、
風が強かったり、雨が降ったりで、全く釣行することが出来ず、
かなりのイライラが貯まって来ていたのでした。
日を追って機嫌が悪くなる私を見かねて、妻が「釣りに行って来なさいよ」
なんて言いだす始末。
それじゃー明日行って来ると言う事に成って、ナント仕事をサボって
海に浮かんでしまったのでした。

ほぼ一ヶ月ぶりなので、朝は5時半に起きて、6時前に自宅を出発、
高速道路をフルに使って、8時には釣竿を持っていたのです。

[ヤッタル!]
禁断症状の出始めていた右手は、リールの巻き取りの動きをしたくて、
うずうずして居ますが、まずは、ひらめ&はまち用の生きアジを釣らなくては成らない。
私が小アジ釣りをすると、決まってすぐに仕掛けが、フグに切られてしまうので、
ここは田村さんにお任せして、小アジの針はずしとコマセ詰に専念する。
小アジサビキの色が白のせいか?なかなか小アジが釣れない。
すぐそこに見えているのに、流れ出たコマセばかり喰って、全然針に掛からない。
20分やって、やっと11匹を確保して、これで良しとしました。

すぐに沖のポイント目指して、アクセル全開! 
????速度が出ないぞ!
1ヶ月も船は動いて無かったので、ペラや舵に藻がくっ付いて、かなりの抵抗に成ってい
るようでした。
イライラしながらもポイントに着き、浮かんでいたプレジャーボートに、
潮の流れを聞いてみる、昨日電話で仕入れていた情報と同じなので、信頼できる
と判断して、漁礁の潮上に狙いを付け、アンカー投入。
潮は北西へ流れていて、風は南から吹いている、船は艫を北へ向けているので、
「完全ふかせ]をするのには随分都合が良く、釣果を約束してくれているような物です。

水温はこの1ヶ月で随分下がっていて、オキアミの溶け具合が、随分悪い。
毎年この時期になると、水温が下がり大型真鯛の喰いが良くなってくるので、
期待充分!昨日の電話情報では、4日土曜日には80cmオーバー!
5日日曜には70cmオーバー!なんて、気前のいい様子を聞いていましたので、
余計にやる気が満ちて来ます。

アンカー投入の水深は50mで、漁礁までは0.03海里(約55m)ほど離して居ますか
ら、
潮の流れの速さが私の予想どうりであれば、ヒットは確実!なんて勝手に決め込んで、
第1投!
水温が下がったとは云え、まだまだ餌取りの活性は高く、漁礁の上はにぎやかで、
少し離れて釣らないと、餌ばかり取られて、釣りに成らないのです。
真鯛は、餌取の上層やその周りを回遊しているはずで、決して餌取りと仲良く
フォークダンスを踊ってはいない筈。かな?

50mの道糸が出ていき、さらに5mほど出て行ったとき、シュルシュルっと勢い良く
道糸が走り出した、スピニングリールのベールを倒して、道糸の糸ふけ分を巻き取り、
少しテンションがかかった所で、大きく合わせを入れる。
けっこう強い引きで、ハマチかな?と思わせるいきおいで引きが始まりましたが、
横に走るような事は無く、グングンと下へ引き込みます、時々首を振るような
様子が有り、海面から20mほどまで来ると引きは弱くなり、この時に成っても
横に走る事は無く、真鯛だと確信が持てます。
透明度の高い水ですから、10m程まで上がってくると、海中に白い陰がボンヤリ
と見えてきて、50cmは有りそうな真鯛です。

1投目からこんなのが釣れちゃうと、後が良くないような気がします。
最初の一匹は海への感謝の気持ちをこめて、放流する私ですが、さすがにこの
サイズは放流できませんでした。(後悔)

勢いづいて、第2投!
先程より、5m程余分に道糸が出て、60mぐらいで道糸が走り出し、今度は余裕で
田村さんを振り返り、「糸が走ってるー]と大声で伝え、リールのベールを倒します。
「どうしたんちゃー」と、山口弁?で田村さんは言いながら、玉網を用意してくれて居ま
す。
今度は、45cmの綺麗な綺麗な真鯛です。
メタリックピンクに、ところどころ濃い赤色が混じり、夏の暑い盛りの頃と比べると、
見ているだけでも惚れ惚れするような、鮮やかさです。
「こりゃ〜美味そうじゃ!」と云う田村さんに、うなずいたのは私です。

まだ当たりの来ていない田村さんですが、餌を付け替えて投入を繰り返して、
やる気は充分です。
田村さんの道糸が走り出し、魚とのやり取りが始まり、頑張ってハンドルを廻しています
が、
これがけっこうな引きなんです。
リールのドラグを調整しながら、道糸が少し出ては巻き取りを繰り返していますので、
けっこうな大きさのようで、田村さんの顔は本当に楽しそうにニコニコして居ます。
65歳の田村さんの顔を、こんなに楽しそうに子供の心に戻してしまう釣りは、
やっぱりいいぞ〜!
なんと40cmクラスが、ダブルで来ちゃいました。もちろん真鯛です。

[早仕舞い]
私には、最初に来た二匹いらいあたりが遠くなり、ポツリポツリとしかヒットしません。
しかし、田村さんには当たりが頻繁に有り、ダブルであがってくる事も珍しくありません。
何が違うんだろう?
いろいろ考えるのですが、自作仕掛け(私)と、市販の仕掛け(田村さん)の違いぐらいで、
大差は有りません。

北西の風に変った昼12時に、アンカーを打ち変え、気持ちを一新して、後半頑張るぞ!
その時田村さんの道糸が、一際早く走りだし、おお!と思わせます。

けっこうなやり取りの末に上がって来たのは、本日最長寸になる65cm。
私が釣り上げた51cmとは、体高が全然違い、大きい!
「クヤシイ!」と叫んで、自分の釣りに集中するのですが、やはり小さな鯛しか喰ってきま
せん。
この頃よりうねりが大きくなり、風も少し強くなり薄着に成っていた私は体が冷えて、船酔
いが始
まってしまったようです。
頭痛に悩ませられながら、4時まで釣りを続けて、納竿としました。
途中の釣果は、田村さんに集中しており、性格の悪い私は、割愛してしまうのでした。

この頃の日暮れは早く、4時半に港に帰り着いて、帰り支度をして居ますと、すぐに
暗くなってしまい、手を洗って車に乗り込んだ5時には、ランプを点けなくては成らない程
暗く、早仕舞いを余儀なくされて仕舞います。

これからは、冬型の気圧配置になる日が多く、海に行けない事の方が多くなりそうで、
寂しくなります。
そんな気持ちを察して、釣りに行かせてくれた妻に感謝です。