2001年5月4日(金) 若狭湾 マイボートでマダイ 

[釣行日]5月4日
[天候]曇り時々晴れ(気温20度水温16度)
[風]北西から北 風速3〜6mくらい
[海況]波1m〜2m
[釣り方] 完全ふかせ
[道具] リール:ダイワエンブレム5000又は5500(スピニング)
      ロッド:ズズミ シーバスロッド8フィート
          ケンクラフト シーバスロッド 9フィート
道糸:ナイロン6号(10mごと色分)300m
[仕掛け] 5号フロロカーボンはりす×4〜6ヒロ 11号ふかせ真鯛針
      えだす5号フロロカーボン 矢引 11号ふかせ真鯛針
      基本的に錘は使いません(サルカンのみ)
[餌] オキアミ2Lサイズ
[対象魚] 真鯛 その他釣れた時次第
[釣果] 鯵28cm〜40cm 20匹

2日に釣行する筈だったのですが、天気が悪くて風が強かったので中止。
このGW中には釣行出来ないか(風とか波で)?と思っていたら4〜5日にかけては
高気圧に覆われて天気が良さそうで、すぐに釣行決定!とは言へ前日に決めたので、
釣友が居ない!
早朝出発で、夜遅くしか帰らないつもりだったので、誰かを探さないと帰りの車は、
間違い無く居眠り運転になってしまう。
友人に電話すると「ウン、いいよ!」と、一発回答。
「朝早いよ〜」と伝えたら、しばらくの沈黙の後に、「マ!良いか?」
目覚まし時計に起こされて、4時には自宅を出発。
GW中とはいへ、こんな時間なら高速道路もガラガラ!何時もの釣行の時と同じ所要
時間で現地到着。
もう既に出航している人も居て、釣りバカには感心感心。

朝から晩まで「完全ふかせ」ではくたびれるし、だいいち飽きてしまう。
11時間も釣りをするんだから、
午前中はメバル&カサゴを狙おうと言う意見の一致を見て、午前中はゴカイの餌と、
バスフィッシング用のルアーロッド&リール(息子のを借りてきた)で、
岸近くの根廻を狙って糸をたらす。
朝7時から頑張っても、カサゴ一匹!ベラは沢山釣れるんだけど、メバルやカサゴ
はいったい何処に居るんじゃ?
10時にはキス釣りに変更しようという事になり、少し場所を移動して、ま
たまた沈黙。
正午近く迄粘ってみるけど、音信不通というか魚信不通で断念。
11時間も船に乗るって言うのに、最初の5時間でキープした魚は1匹!
カサゴの12cmだけ。
今日の釣果を想像するのが恐くて、「楽しめれば良いでしょ!」
と心を切り替えて、真鯛のポイントへ直行!

午後0時30分頃にはポイントに着いてアンカリングの場所を探す。
GWと言うのに船の数が少ない、少々拍子抜けの感はあるが、まあ何処ででも釣り
が出来るので良いか?
2隻しか居ないマイボートの人に声をかけて、潮の流れる方向を聞くと、
北東に流れていると言うので、それを考えながらアンカーを落とす。

道糸の沈んでいく方向を注意深く見守りながら、おにぎりを食べる。
今日は長丁場なので、午前中に1回、昼から夕方にかけて1回と云う風
に弁当を食べるのだ。
しかし、早速その予定が崩れて一気に買ってきたもの
を食べてしまった。>腹へってたから。

「完全ふかせ」で、3回くらい流すがあたり無し。
GPSを睨みながら、潮の角度を測ると、ちょっとだけ仕掛けが流れ
ていく方向がずれている。
なんと東(正確には東北東?)に流れているので、
これはいかんと、すぐにアンカーを打ち直して、またひと「ふかせ」

シュルシュルという音と共に道糸が走り出し、「魚がついてるぞ!」と言う釣友。
なかなか魚の姿が見えないが、かなりの大物?ふうに竿がしなっている。
ぶりの幼魚の「つばす」かもしれないと言っては、ぐいぐい竿をポンピングして、
リールを巻く巻く!
鯵の良型がダブルで付いてる、重たいはずだ。
「オイオイ!鯵だからもっとやさしく巻いて!」と言ったって、もうタモの中に入る
位の所に来ているので、手遅れですが。
しかしでかい鯵で、40cmは有りそう、タタキにするより刺身にして
しまったほうが良さそうだ。
もう既に食べる事を考えていて、塩焼きに小ぶりな奴は開きにして1夜干し、
あのでかいのは刺身で、こっちは荒くたたいてネギとショウガで
・・・うぅ!タマラン!>以上かわざんよう
これだけの真っ黒な目をした鯵は、そう簡単には手に入らんし、
これだけの大きさもなかなか・・

道糸が何メートル出たところで走り出したのかを聞いてみると、
「???そんなん知らん!」と言う冷たいお言葉。
「オイオイ、ふかせの常識やで!道糸の色を覚えるのは」と言いたいのを我慢して、
目線で訴えていると、私のリールの道糸も走り出した。
青色!と記憶をさせといて、リールを巻きにかかる。
釣友が釣った鯵を見たばかりなので、大きな合わせを入れるのを遠慮して、
やさしくリールを巻いて、竿はポンピングなんて事はしないで、
「やさしく!やさしく!」と自分に言い聞かせながら、・・・
ふぃっとテンションが無くなり、ハリス切れ?そんな訳は無い!
5号ハリスは、40cmの鯵ごときには切れないのだ!
むなしくあがってきたのは仕掛けのみで、・・・あったり前でしょ!魚が付いてない
んだから

私が敗因を考えてるって云うのに、釣友はまたまたリールを巻いている。
しかも、”ガンガン”ポンピングして、リールなんかビューって音がするくらい早く
巻いている。
あがってきたのは、やっぱり良型の鯵!今度はシングル
「おかしいな?鯵は大きくても小さくても口切れするはずなのに」
ぶつぶつ言ってても、釣れてるんだから仕方が無い。

私のリールが2回目に糸が走り出した時、やはり大きな合わせを入れられなくて、
巻き取りの途中で針はずれ。
さすがに落ち込んで、もう良いです、カンベンしてくださいって感じで、
3回目は大きな合わせと共に、ガンガン巻き取る。
そしたら、ちゃんと鯵はくっついたまんまで、タモの中へ!・・・マ!いいか

この釣れさかる鯵の群れは、私の船の潮しもにしか居ないらしく、
80m離れた船には全くあたりなし。
そんなうちに、知り合いがボートでやって来てその真中にアンカーを入
れるような気配。
大声で「ダメだ〜」と叫ぶと気が付いたらしく、もっと風上に
前進してからアンカーを入れている。
やれやれ、あんな位置にアンカーを落とされたらせっかくの入れ食い状態の魚が
逃げてしまう。
しかし、そのボートはなぜか少しずつ下がってきている、アンカーロープを操作して
いる様子も無いし、本人は釣りに熱中している。
走描しているようで、結局アンカーが効いていなくて、風に押されている。
当然アンカーは海底を引きずられているわけで、その音で魚は散ってしまう。

それっきり釣れなくなってしまった!
声には出さなかったけど「○○のバカヤロー!!!」と、心の中では思ってました。

40分もすると再び道糸が走り出し、魚が帰って来てくれた感じで、一安心。
40分前と同じ道糸の出具合で喰ってきたので、先ほどと同じ鯵の群れに
違いないな?と納得。
さすがに強引な巻き取りや、ポンピングには耐えられない物も居て、
姿までは見えても、海中にお帰りと言う事もしばしば。
合わせを入れてやら無いと針はずれするし、強すぎても口切れするし、
鯵もけっこう難しい。
タモ取した瞬間に針がはずれたとか、口が切れたなんてこともしばしばで、
それが間に合わなかったのは、10匹以上居た。>逃げた魚は大きい!

釣友は、道糸が走り出すとそのまま竿を手にとり、リールのハンドルを回し始める。
ベールが多分ヘンな角度で道糸をたたいて、
おかげでスプールの奥に糸を噛み込んでしまい、魚が喰ったままで糸の絡みを直して
居るが、テンションの掛かってないハリスではやはり魚は逃げてしまいます。
「ちゃんとベールを手で倒してから巻き始めなきゃ、ダメダメ」と言っても、
また同じことを繰り返す。
「君には、学習と言う言葉が無いのか?」と責めても、
「僕のほうが沢山釣ってるもんね」と返され、私は、貝に成るのでした。
釣友は3本針仕掛け、私は2本針仕掛け、その差が出るのかどうか分からないが、
どうしても釣り上げた数で負けている。

釣友がハリス絡みを起こしている時は、私にとってはビッグチャンス!
ここぞとばかりに投入回数を稼いで、釣果を追加していくが3本針にはかなわない。
おまけに天秤ズボ釣りまで引きずり出して、釣果を稼ごうとするが
これには一向に喰ってこない。

陽が傾いてきて、帰港の時間を何時頃にしようか考えては見るが、
あまり時間が早いと道路の渋滞は必至なので、できるだけ遅くまで
竿を出していることにする。
手を伸ばして水平線と太陽の間に指が一本入れば、日没まで15分。
指2本入れば30分。そんな時間の測り方でも十分なくらいに余裕のある
釣行なので、やけに日没が早く感じるが、まぁ仕方が無い事だ。

午後6時10分に、最後の投入をして、
ここまでの毎回ヒットから、「これでもう一匹追加!うっしっし」
などとヘンな下心を出したのがいけなかったのか?
はたまた、周りの船がみ〜んな帰っちゃって、焦ったのか?
最後の一投では釣れませんでした。

既にこの時点では、はなから真鯛の事などは忘れていて、
大きな鯵が沢山釣れた事で、納得の自分しか居ませんでした。

生簀の中から魚をクーラーBOXに移す時に勘定をしたら、
きっちり20匹。
ぜ〜んぶ鯵、鯵、鯵。
それにしても良い型で、どんと重くなったクーラーBOXは、
2人でしか持てない状態。>初めから入ってる氷の文が大分有るけど。

朝7時ちょっとから実釣開始して、夕方6時過ぎまで延々11時間!
今回はコールマンの「デイキャンプチェアー」と云うのを持ち込んで使用したら、
腰をしっかりホールドしてくれたお陰で、随分疲労は軽減できたようだ。
何時もの6時間釣行と比較しても、疲れは少ない。

時間に配慮して、遅くまで釣っていておまけに
船置き場で散々お話をしてたので、帰り道も渋滞は問題なし。
家に着いたのは午後11時の少し前だった。
朝4時の出発から、両手の指で足りないくらいの時間を、
好きな釣りに費やす事が出来たので大満足でした。