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「アポを攻めるぞ」
 2005/03/22 ドマゲッティ 晴れ 気温30度



ウェザーリングハイツホテルでの目覚めは、程よいベットの硬さのお陰ですっきりしていた。
午前5時ちょっとに目が覚めたが外はまだ暗いので、もう一度目をつぶって寝てみた。
しかし、一度目覚めてしまったのでなかなか眠れない、数分間じっとしていたけど、退屈で仕方が
なかったから、外へ出かけてみた。

昨晩は暗くて全く分からなかったけど、ホテルの前はビーチに成っていて、有料の海水浴場を開い
ている。
大人が一人20ペソだって書いた看板の脇を通って浜に下りていくと、枝珊瑚のかけらが無数に
散ばっていて、日本の本州ではなかなか見られない光景が新鮮だった。

      画像をご覧下さい
   ↑ 朝日 ウェザーリングハイツからリロアン方向を見て

丁度朝日が昇り始めた時で、東の空がオレンジ色に染まり始めた。「これがドマゲッティーの夜明
けゾ〜」とは叫ばなかったけど、普段なかなかサンライズを見ないので、徳をした気分。
朝ごはんの時、「ツゥー カォフィー アンド ワン オレンジジュースゥ プリーズ」って頼んだのに、
出てきたのは3個のコーヒーと3個のオレンジジュースだった。
「違うよ」って言ったら、困った顔をしながら、「全部飲んで良いよ」って言うような事を言ったから、
遠慮なく貰っておきました。

途中でミネラルウォーターを買いながら、PCDへ移動し”プロブレム”を処理してからダイビングへ
出発した。

一番の目的地だった「アポ アイランド」へやっと行ける日が来たんです。
バンカーボートで1時間10分位かかって到着出来たアポ島は広い海の上にポツンと浮かんだ小
さな小さな島で、僅かな人数が住んでいらっしゃると言う孤島。

           画像をご覧下さい       
                               ↑バンカーボ−トから望んだアポアイランド

何時もなら50分少々で到着するらしいのだけど、今日はボートの進行方向に対して斜め左後方
からの風が強く、追い波になる為船の速度が上がらなかった訳でした。

一番で潜る予定だった「マムサ」と言うポイントは、丁度風が一番良く当たる場所になり、波も高くて
ダイビング不可に成ってしまった。
マムサはギンガメアジのトルネードが群れの大きさと数ともにずば抜けているらしいポイントだった
ので、残念だった。
しかしこの後潜るポイントもどこも素晴らしく、マムサに拘る事も無いことが分かりマンゾク。

[3ダイブ目] チャペルフロント=アポ島
バンカーボートは係留用のブイに近寄って、ボートの舳先ではスタッフがフックで係留ロープを捕ま
えようとするが、風が強く速度を落としたボートは流されてロープを捕まえる事が出来なかったが、
2度目のチャレンジで係留することが出来た。

マスクに曇り止めをして、フィンを履いて妻と息子はジャイアントストライドで着水、私は舳先まで行
くのが面倒だったので、タンクを背負った場所から横にずれてバックロールに右15度ひねりを加
えてエントリーして着水。

妻は昨日増やしたウェイトが重すぎたと言うので、2個減らして8個(7.2kg)にした。
丁度良いくらいのウェイト量だと言っていたので、潜りやすかったんだと思う。

島の海岸から数十メートルの間は浅瀬が続いて居るが、そこを過ぎると崖になり急に深くなると
言うドロップオフに成っている。
ボートは水深6m程の浅瀬の端辺りに係留されていて、着水後少し沖に出るとそこは数十階縦
のビルの屋上から下を見た様な感じに成っている訳。
沖に出て自分の下には海底も見えない程の深さがある場所に移動してから、さらに潜行していく
んだけど、あまり深く潜るのは危険だし光の良く届く場所よりも深く潜っても、珊瑚やイソギンチャク
は元気が無くなるので、良い事は何も無い。>事も無いけど

 
 ↑ ドロップオフのはじっこ    画像をご覧下さい

水深18m前後を維持して、左手に壁を見ながら潮の流れに自然に流されていく「ドリフト ダイビ
ング」と言うスタイルでの楽しみ方に成っていて、フィンを懸命にキックする事も無くラクチンなダイビン
グだ。

ただ、中性浮力の調整が出来ないとか、難しいとか言う場合には、下が見えない程の深さなので
かなりの恐怖心が湧いてくる可能性が有りそう。

ウミヘビ、クマノミ、テーブル珊瑚、枝珊瑚、etc etcはじめて見る色んな物を十分堪能しながら
50分程のダイブを終了。

     
             ↑ ウミヘビ   画像をご覧下さい

浮上場所にはバンカーボートが回送されているから、元の場所に戻る必要もなしだから、ラクチ
ン&ラクチン。

[4ダイブ目] サンクチュアリ=アポ島
クマノミ城の有るこのポイントはドマゲッティの”シリマン大学”の研究用の保護地域に成っていて、
釣りもタブーに成っているらしい。

1ダイブ目と同じドリフトダイブで、やはり水深も同じような物、しかしポイントが違うと地形は勿論
違うから、目新しくて楽しめる。


   ↑ ギンガメアジが目の前を過ぎて行く

ギンガメアジの群れが、ゆっくりと渦を巻きながら移動している。
こうゆう場合直ぐに近寄りたい気分だけど、魚は急に近づいてくるエイリアンに対しては、逃げてい
ってしまので、妻と息子、ポーちゃんを右手に見ながら群れを間に挟むように移動して近寄った。
群れは私から見て左右にしか(上には行けるけど)移動出来ない状況に成り、見事に私たちの間
をゆっくり移動して行ったのだった。

  
                    クマノミ クマノミ クマノミ いっぱい クマノミ 画像をご覧下さい

小さな小汚い岩が有った。
ポーちゃんが「これ!」って指し示すので”クマノミ城”だって言うことが直ぐに分かったが、水深5m
程に有るその岩は確かにクマノミが群れては居たけど、余りに期待して来た物にとっては、少し
だけ”ガッカリ”かも知れない。

                            
                                ↑ これがクマノミ城 画像をご覧下さい

クマノミ城だけを50分間じっと観察するのかと思っていたから、流されて行く途中にチョコットだけ
の観察には驚いたけど、十分に綺麗な海底の様子や綺麗な魚たちのお陰で、満足してまだゲッ
プが出るくらいだった。
「う〜ん マンゾク」

3ダイブ目の前にお昼ご飯になった。
私たち家族はアポ島へ上陸して弁当を食べる事にして、浜の椰子の木の木陰を探して腰を下ろし
た。webで「アポ島へ上がるとTシャツ売りのおばさんが寄ってきて五月蝿い」って言う事は知って
いたが、全く来ない。
弁当を大半食べた頃、荷物を小脇に抱えたおばちゃんが登場。
なにやら話しかけながら、荷物を広げている。勿論中身はTシャツで、手にとって「XLサイズ」とか
「XXLサイズ」とか言いながら押し付けてくる。

               
                ↑ Tシャツ売りのおばちゃん各種  画像をご覧下さい

昨日お土産を買う事を了解していたので、妻と息子はあれやこれや手にとって品定めを始めた。
まぁ1着150ペソ(約300円)〜200ペソだから、物価の高い日本と比べれば知れては居るの
で、「欲しいのを好きなだけ買えば」って言っておいた。
そしたら、全部で1800ペソぐらい買わされた。

風邪を引いたのか、花粉症がもっとひどくなったのか?分からないけど、鼻から息が吐けなくなっ
た妻は3本目はキャンセルすることに成った。
妻の説明では「マスクに入ってきた水を、鼻から息が出ないから、外へ出せない。マスククリアが
出来ない」って言う。
そうか!鼻が詰まってると耳抜きが出来ないだけじゃなく、マスククリアが出来ないんだ!初めて
気がついた。

[5ダイブ目] コゴン=アポ島
1〜2ダイブ目と同じくドリフトダイブで、水深もほぼ同じ。
ただしドロップオフの底は前の2つよりもかなり深いのが見て分かった。
あの見えなくなる底まで行って見たい衝動に駆られるが、帰ってこられなくなると嫌だし、「セブで
日本人ダイバー不明」なんて記事に成るのももっと嫌だから、行かなかった。
大人やな〜!

                               
                                 ↑ これはフグ   画像をご覧下さい

十分に堪能した。楽しかった。

帰りは向かい波になるので、往路よりも楽に航行出来たので、復路は60分掛からないでサンタモ
ニカホテルまで帰ってこられた。
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